幸運の飾り 馬 ―節句と生き物―

前回のブログで大鎧のことを簡単に紹介しましたが、大鎧は 馬 に乗りながら行動できることに重点を置いて作られていました。

これは古今東西の鎧全般に言えることだと思われます。

武士と 馬 は切っても切り離せない関係、というよりは人類がそもそも 馬 ととても長い繋がりを持っているからではないでしょうか。

 

馬 は牛や羊などと同じように数千年の昔から人類と共に歩んできた、まさに友と呼ぶに相応しい特別な存在です。

農業に、物流に、儀式に、様々な場所で馬は使われてきました。

日本においては古墳時代の遺跡から馬具が出てくることはよく知られており、その頃に大陸から入ってくるようになったと言われています。

奈良時代には馬寮が設置され、朝廷が直接飼育し、高位の貴族・皇族が統括することもある重要な役職でした。

武士と 馬 が強く結びついたのは、前回の大鎧と同じように平安時代末期から鎌倉時代にかけてと言われています。

この時代に、 馬 に乗る、 馬 に乗りながら弓を射る、などの馬に係る技術が精錬されていきました。

そこから数百年、 馬 は武士にとって大切な存在であり続けましたから、 馬 に込められた想いも様々に重なっております。

例えば、
・ 馬 は産まれて間もなく立ち上がることから、独り立ちが早い、出世の縁起がある
・ 馬 は戦において勝敗を分ける重要な存在であったことから、勝運につながる
・ 馬 は高貴な人が乗るものであったことから、人との縁に恵まれる
・ 馬 は古来から大事な贈り物として扱われ、引き出物の由来でもあることから、祝い事に丁度いい

また、馬という字を逆に描いた「左馬」も、縁起物として有名ですね。

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・「うま」を逆から読むと「まう」となり、祝い事に欠かせない「舞う」につながる
・左馬の下半分が、口がよく締まった巾着に入ったお金に見え、財運に恵まれる
・ 馬 は右側に倒れる習性があることから、左馬は倒れない、成功の象徴である

などなど、探し出せば馬にまつわる縁起はきりがない、まさに縁起のいい贈り物です。

 

ひなやには様々な 馬 の人形があります。

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こちらは馬だけの人形で、メインとなる鎧飾りなどと一緒に飾ると見栄えが良くなります。

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また、馬に乗った大将人形もあります。こちらの存在感はまさに「大将」と呼ぶべきどっしりとした造りです。

他にも様々ございますので、実際にご覧いただければと思います。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

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カテゴリー: ひな人形

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