先日、10月18日(月)は旧暦9月13日にあたる日でした。
この日は「 十三夜 」、中秋の名月の後に来ることから「後の月見」と呼ばれています。
また、中秋の名月、8月15日頃は芋が収穫されることから芋名月と呼ばれていたように、旧暦9月中旬には大豆や栗が獲れることから「豆名月・栗名月」とも呼ばれています。
十五夜は中国伝来の行事ですが、 十三夜 は日本独自のものと言われています。
国風文化に先駆ける9世紀半ば、当時、皇位にあった醍醐天皇が開いた月の宴、
もしくはその父の宇多法皇が 十三夜 の月は無双と賞したことに始まると伝えられています。
左近の桜が植えられてから数十年ほど後のことですが、こういうところにも日本独自の文化を作るという思いが表れているのかもしれませんね。
中秋の名月の時には無月、雨月のことを書きましたが、 十三夜 の頃は秋晴れの日が多く続くため「十三夜に曇りなし」と言われているのだとか。
朝の晴つなぎて今宵十三夜 稲畑汀子
片雲の溶け十三夜なりしかな 佐土井智津子
私も低いところを漂う大きなお月様を目にしました。
中秋の名月と同じように「名月必ずしも満月ならず」で、今月の満月は10月20日でしたが、数日は大きな月が望めそうです。
この時期には珍しく少し天気が怪しいですが、夜空を眺めて拝むのもいいかもしれませんね。
日本のお月見は旧暦8月15日、9月13日、そして10月10日が特に有名です。
旧暦10月10日は新暦11月14日(日)、立ち待ちにも少し寒さが厳しいかもしれませんが、月の出は早いそうなので夕闇でも月を見れるかもしれませんね。
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