7月に入り、連日の雨模様で梅雨後半が訪れたような気がします。
先日の6月30日は「 夏越の祓 」(なごしのはらえ)といい、半年間の穢れを落とし、残りの半年間を健康に過ごす祈りが込められた日でした。
夏越の祓 は奈良時代から続くもので、昔は朝廷が執り行った重要な儀式の一つでした。
一時期は 夏越の祓 の風習は途絶えていたそうですが、明治期に再興して以降は民間でも広く行われるようになったそうです。
この時期には各地の神社で「茅の輪くぐり」が行われる光景もよく目にします。
先週ひなやメンバーもお店の近く 草津 にある「立木神社」に行ってまいりました。
「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」
と唱えながらくぐると健康になれると信じられています。
夏越の祓 に関する風習としては人形代を用いるものもあります。
人をかたどった紙を用意し、息を吹きかけたり、調子の悪いところを撫でたりして自身の穢れを形代に移すという儀式です。
お雛様の元々の形も、このような形代だったと言われており、3月3日の上巳の節句でも、同じように形代を流していたそうです。
もちろん、現代においてお雛様を流すわけにはいきませんが、
お雛様は持ち主を穢れを祓い清め、お守りする神の意味がございます。
色々と不安の多い昨今ですから、少しでも心の不安に寄り添うために、お雛様に頼ってみるのもいいかもしれませんね。
お雛様のオーダー製作を承っております。
オーダー製作及び修理依頼については東之華が対応いたしますので、当店のスケジュールを確認の上、ご連絡いただきますようお願いいたします。