2026.01.10

雛人形の世界観をつくる ~屏風の選び方~

雛人形の背後に佇む「屏風(びょうぶ)」。
実はこの小さな屏風には、日本の文化と美意識の歴史が凝縮されています。

 

 

屏風は古くから貴族の邸宅で風よけや空間の仕切り、そして儀式の場を整えるために用いられてきました。
「源氏物語」や平安絵巻に描かれる室内調度にも、金地や装飾文様の屏風が登場します。雛人形の屏風は、こうした宮中のしつらえを写したものであり、お内裏様とお雛様が「正式な場に座している」ことを象徴する存在でもあります。

 

江戸時代になると、子どもの健やかな成長や家の繁栄を願う吉祥性の高い図柄が好まれ、それに伴って屏風の意匠も多様化していきます。

 

 

雛人形選びの楽しさのひとつは、主役であるお人形だけでなく、屏風によって全体の印象が大きく変わる点にあります。
同じお顔、同じ衣装でも、屏風が変わるだけで「華やか」にも「静謐」にも、「古典的」にも「現代的」にも映る。
それが屏風の奥深さです。

 

 

まずは、目の前でお人形と向き合いながら屏風がもつ雰囲気、奥深さをぜひ体感してみてください。

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